2017年07月14日

介護の仕事

厚生労働省が発表した平成28年の賃金構造基本統計調査によると、ホームヘルパーの平均月収(残業代などを除く)は21万3000円、施設職員が21万5000円、ケアマネジャーは25万5000円。全産業の平均は30万4000円で、介護関連職種の低さが目立ちます。

介護業界全体での離職率は平成24年度17.0%、平成25年度16.6%。(公益財団法人介護労働安定センターの介護労働実態調査)また、平成25年度の離職者の73.2%が勤続年数3年未満。
経験が浅い人ほど離職しやすいというのが介護職のひとつの特徴です。 他の分野と比較して格段に離職率が高いわけではなく、新人ほどすぐにやめてしまう、 平均勤続年数は5年にも満たないというのは人材育成の問題の他に賃金の低さがあるといえるかもしれません。 

介護現場の深刻な人手不足を補うため、厚生労働省は、介護の経験がない人を対象にした全国共通の入門研修制度を創設する方針。入門研修により、高齢者や女性らが介護労働に参加するハードルを下げ、人手不足の解消を目指す。また、高齢者が介護現場で働くことにより働く本人の健康維持や介護予防につながることも期待されます。

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