医療介護の個人情報をクラウドで保存。被災時に生かす。
富士ゼロックス株式会社(東京都港区)は、特定非営利活動法人 北三陸塾(岩手県久慈市)とともに、医療/介護/福祉の情報基盤「北三陸ネット」を稼働させた。これは久慈医療圏4市町村(岩手県久慈市、洋野町、野田村、普代村)の病院/診療所(医科・歯科)/調剤薬局/介護施設/福祉施設(地域包括支援センターなど)、計67施設をつなぐシステムだ。
情報をバックアップすることで災害時にもスムーズな医療/介護/福祉サービスを提供できるようにする。北三陸ネットに参加する各施設内で作成される情報を電子化していく。施設間をつなぐ安全なネットワークからプライベートクラウドへ格納する事で、情報のバックアップが行われると同時に、各施設が相互に情報を閲覧できるようになった。共有する情報には、同意書に賛同した住民の方の診療記録や保険薬局の調剤履歴、紹介状、介護・福祉現場のケア記録、在宅診療や訪問診療、訪問介護時のメモや連絡事項などが含まれる。情報連携がスムーズに行えるようになることで、各施設におけるサービスの質の向上を目指している。これまで紙媒体で記録や保管することが多かった情報を電子化しバックアップして、災害にも強い地域づくりに貢献する。
北三陸ネット:http://www.kita-sanriku.org/about_kitasanrikunet/goaisatu