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震災避難時の介護高齢者支援ガイドを公開

震災避難時の介護高齢者支援ガイドを公開

日本老年看護学会では「大規模自然災害時の高齢者支援ガイド」をホームページで公開している。同学会の災害支援検討委員会が作成したもので、超急性期から静穏期、さらに準備期に必要な支援についてまとめられている。
災害の各フェーズにおいて、支援先ごとに必要なケアや看護のポイントがマトリックスの表にまとめられており、被災地支援の際に参考となるほか、災害への備えを検討するときにも課題を整理しやすい。発災から7日までの急性期だと、福祉避難所では以下のことについて検討すべきだとまとめている。

①低栄養・栄養の偏りなどリスク
②ライフライン途絶による充分な水の確保困難(浴室での入浴困難)
③食中毒・感染性胃腸炎のリスク
④感冒、インフルエンザ、肺炎など呼吸器感染症のリスク
⑤自宅や家族の流失・破壊、自宅と異なる不自由かつプライバシー保護が確保されない生活、狭小化した対人関係、見通しがつかない将来への不安、多種多様なボランテイアの調査・応対の必要性などによる精神的ストレス
⑥基礎疾患の悪化や新たな疾患や病状などの発生リスク
⑦創傷関連感染症および破傷風のリスク
⑧認知機能、精神機能に障害がある人の病状悪化、周囲への影響拡大のリスク

日本老年看護学会:http://www.rounenkango.com/

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