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悠々自適の70代。年金未満の世代はシニア生活が心配

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悠々自適の70代。年金未満の世代はシニア生活が心配

マーケティングリサーチや世論の株式会社RJC(東京都渋谷区)は55歳から75歳までの男女を対象にした「シニアライフスタイル調査」を実施。ライフスタイルに関する意識や現在、将来の生活に関して調べた。その結果を5つの昆虫タイプで紹介しています。

 

●就労シニアは生活が不安

この調査によると70代以上の男性では「堅実リッチカブトムシ型」が多いといいます。将来の生活資金の準備ができている(63.2%)、現状の生活に満足している(93.3%)との回答が高スコアで、「裕福・すべてに高満足」という特長がみられました。

この他には、次のようなタイプに分類できると紹介しています。

無関心閉じこもりミノムシ型シニア
主な特徴[無関心」
リタイア前50代後半の現役世代が多い

健康大好きミーハーアゲハ蝶型シニア
主な特徴「何にでも積極的」
女性が多い
将来が不安なキリギリス型シニア
主な特徴「超積極的・経済に不満」
働いている人、仕事で収入がある人が多い(45%)

もやもや不安カタツムリ型シニア
主な特徴「孤独・不安」
未婚率が2割以上(全体平均10%)、64歳以下の女性が多い

●健康、食への関心は高い

調査全体では、現在の経済状況に満足している人は4割程度、不満な人は3割と、シニア間でも経済格差が広がっていることを推察できます。また健康への意識が高く、約6割が健康のため週に2~3回は運動をしており、健康維持のために食事に気を使っている人は7割以上いました。これは訓練型デイサービスや介護予防の体操教室が人気になっていることとも一致します。

また約3割の人が「家庭菜園や園芸を行うこと」、「自分の気になる箇所を改善するサプリの使用」と回答しており、食生活の関心が高そうです。ところがその一方で、保健関係者は高齢者の低栄養問題を指摘しれいます。現役世代向けにつくられた健康番組や雑誌記事に影響されて年齢に合わない野菜ばかりの食事をしたことで動物性たんぱく質が不足しているなど、正しい栄養知識を伝える必要がああります。

●気になる終活や相続対策は、いつかしたい

また興味関心では「断捨離(35%)」と「終活(29%)」が目立ちました。ところが経験率は断捨離(15%)、終活(6%)と低率です。税制改正で注目されてる相続税については、約3割の人が関心ありと回答しているものの、こちらも実施率は7%未満と低い回答でした。

70歳以上の方を中心に、悠々自適な暮らしをしている高齢者がいる一方、年金受給年齢に達していない就労世代の高齢者は、リタイヤ後の生活について不安を感じていることが分かりました。

株式会社RJCリサーチ
https://www.rjc.co.jp/

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