高齢者の住まい意識調査で、団塊世代の半数が住み替え希望と回答
自宅での介護への不安か
高齢期のライフスタイルの充実について調査・研究する、特定非営利活動法人「老いの工学研究所」(大阪市中央区、理事長:西澤一二)は「高齢期の住まいと住み替えに関する調査」を公表した。60 歳〜91 歳まで317 名が回答。
住み替えを検討している人の割合(「終の棲家にするのは難しい」「住み替えるつもりだ」の合計)は、男性で21%、女性の24%だった。「分からない」とした潜在的な住み替えニーズを合わせると47%(男女の合計)で、約半数が住み替える可能性があると分析している。
住み替えを希望する理由としては「介護状態になったら、面倒をみてくれる人がいないから」「家や庭が広すぎて、掃除や管理が大変だから」といった回答が多かった。子育てを終えて夫婦、もしくは一人暮らしに家族形態が変化したとき、子育て期に合わせていた住まいとのミスマッチが介護不安につながっていることがわかった。
「老いの工学研究所」:http://oikohken.or.jp/index.php